2015年07月20日

祭りへの想い

 ラツコヴィッチが描いた「祭り」を見ていると、踊りだしたくなるメロディーと、楽器を奏でる村人たちの笑い声が聞こえてくるような気がします。
 クロアチアで催される祭りには、音楽と美味しい民族料理や手作りのお酒が欠かせません。夜を徹して語り合ったり自慢のワインを酌み交わしたりする姿は、日本の祭りに通じるものがあるように思います。
 一昨年の6月、ハンガリーとの国境近くの町ジュルジェヴァッツを訪ねた折、偶然「Picokijada,鶏祭り」の準備の様子を見ることができました。会場になっている城塞跡は現在ラツコヴィッチ美術館になっています。
 かつて、この地を攻めてきたトルコ軍を若い鶏の力を借りて撃退したという伝説に因んでこの祭りが行われているそうです。
 いつかこの町で唯一のホテル「ピーコック」に宿を取り「鶏祭り」を満喫してみたいと思います。
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  <祭り 1992年> 7/26日からのラツコヴィッチ展で展示されます。

クロアチアのナイーブアート イワン・ラツコヴィッチ展
−四季「夏」に見る赤の魅力と祭りへの想い−
2015 年7月26日(日)〜8月9日(日) 
CREATIVE SPACE HAYASHI


posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 15:54| ラツコヴィッチ作品

四季「夏」に見る赤の魅力

 ラツコヴィッチ作品にしばしば登場する赤は、スカーレットレッドです。遡れば1956年に制作された「かがり火」の炎や村人の衣装も赤く彩られています。
 「夏」のテーマは麦の収穫ですが、実際の麦はむしろゴールドに近く、彼があえて赤く彩色したのには画面構成上のねらいがあったのではないかと思います。
 かつて彼は「赤い馬」の赤について次のように語っています。
「私は子供の頃、自分の馬が欲しくてたまらなかった。ある時、夢に真っ赤な馬が現われたんだよ。」
 彼は、幼年時代に見聞きした懐かしい故郷の情景を生涯描き続けました。中でも、牛や馬・そして鶏は家族であり、自分たちを守ってくれる存在でもありました。村人たちの歌声と共に蘇る麦の収穫や、かけがえのない生き物たちを赤く描いたのは、画面構成上のねらいとそれらに対する崇高の念からではないかと考えます。

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 <四季(夏)1973年>

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 <赤い仔馬 1992年> <赤い馬 2002年> 7/26日からのラツコヴィッチ展で展示されます。

クロアチアのナイーブアート イワン・ラツコヴィッチ展
−四季「夏」に見る赤の魅力と祭りへの想い−
2015 年7月26日(日)〜8月9日(日) 
CREATIVE SPACE HAYASHI


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