2017年05月31日

クロアチアから去る日に

クロアチアを去ることになったことをラツコヴィッチ氏に告げたのは1992年の冬の事でした。
 その時、とても寂しそうにしておられた氏のことはっきりとを覚えています。ユーゴ内戦が終息に向かっていた頃ではありましたが、当時の私は「息子たちのために」と、すでに帰国の意思を固めていました。
 お別れの日、ラツコヴィッチ氏は2枚のペン画を用意してくれました。
 クロッキー用の薄い紙に描かれたそのペン画は、バテインスカ村の風景でした。帰国から25年、ずっと大切に守り続けてきたペン画を茅ヶ崎展に合わせて額装しました。
 やっと、ファンの皆様に見て頂くことが出来そうです。

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posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 21:55| ラツコヴィッチ作品

2017年05月30日

「ベルサイユのばら」とのご縁

 私はかつて漫画家志望でした。同人誌への投稿の他、有名雑誌社に原稿を持ち込んだこともあります。中学、高校時代は「イラストが得意な女の子」と、友達にも認められていたように思います。
 そんな私が漫画家になることを諦めたきっかけはいくつかありますが、一番の理由は「ストーリーが書けない。」ことでした。当時私は読書不足を猛反省しました。
 美術教師になった今でも、イラストレーターを夢見る生徒には自身の体験談をしています。読書にいそしみ、絶えず感性を磨くことの大切さを伝えるために。
 さて「ベルばら」とのご縁は少女時代に遡りますが、その存在をより身近に感じるようになったのは長男が小学校に入学した頃です。
 夕食の準備をしながら見たアニメ「ベルサイユのばら」の再放送にくぎ付けになり、「少女漫画はアニメにしずらいのではないか」という先入観が吹き飛んだ瞬間でもありました。
 その後間もなく私達家族はクロアチアに渡ることになるのですが、日本から届く「ベルばらグッズ」に私と息子たちは心癒され、励まされてきました。
 昨日、友人からベルばらキッズのマシュマロを頂きました。あまりにもキュートなので食べてしまうのがもったいないほどでした。

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posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 23:35| 日記

2017年05月27日

マスケンバル(カーニバル)

 冬の行事・マスケンバルはクロアチアの人たちにとって大切な祭りです。この日、ザグレブっ子たちは思い思いの姿に変装し、ご近所を回ってドーナツやお菓子をごちそうになります。
 ラツコヴィッチのガラス絵「村のマスケンバル」では、マスクを被り陽気に練り歩く村人の姿が描かれています。この独特なマスクの人物はガラス絵やペン画の他、黄道十二星座シリーズにも多く描かれています。舌を出しておどけている「おうし座」、涙を流している「かに座」、満面の笑みで肩を組む「ふたご座」、目から煙が立ち上っている「さそり座」など、その表情は実に豊かです。 
 人物を取り巻く生き物や図形など、見る度に新しい発見があるのも星座シリーズの魅力です。

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ラツコヴィッチのガラス絵「村のマスケンバル」
posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 00:10| ラツコヴィッチ作品

2017年05月20日

初夏

 今日は朝から気温がぐんぐん上昇し、外出には日傘が必須でした。
 我孫子から戻ると、リリーはいつもの場所でひっくり返っていました。
 暑くてもからっとした陽気は、クロアチアの真夏のようです。
 色とりどりのアイスクリームが並ぶザグレブの甘味処を懐かしく思い出します。

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posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 23:54| 日記

初夏

 今日は久しぶりの晴天で、気持ちの良い朝を迎えました。
 現在我孫子市では「第17回・我孫子アートな散歩市」が開催されていて、友人でステンドグラス作家のIさんも出展しています。
 函館に住んでいる頃、私も教室に通い初歩のテクニックを学びました。ヨーロッパ直輸入のガラスの美しさは言うまでもなく、型に合わせてガラスを削る作業も心地よくて、すっかり夢中になってしまいました。
 今年度も中学校では「明かりと暮らし」の授業を予定しています。西欧の教会を彩るステンドグラスの魅力に触れながら、中学生の心に響く活動を目指します。

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初めてのステンドグラス作品

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「我孫子アートな散歩市」のカタログ

posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 23:53| 日記

2017年05月14日

初夏の庭

 朝、ジャーマン・アイリスの花が見事に咲きました。美しいサーモンピンクの花です。一昨年友人から株分けしてもらったものですが、去年は咲かなかったので今年も期待していませんでした。
 つぼみを見つけたのは今月初めで、以来ずっと見守ってきました。因みに、今日の誕生日の花はジャーマン・アイリスだそうです。花言葉は「虹の使者、素晴らしい出会い」です。

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posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 17:01| 日記

「茶の湯」展

 昨晩、東京国立博物館で開催されている「茶の湯」展の教員研修に参加しました。30分の講習の後、一般の入場者と共に室町時代から近代までの茶の湯の歴史をたどりました。足利将軍から戦国武将下を離れ、徳川大名の手に渡ったであろう名品の数々や牧谿の水墨画、一休宗純の書などを間近で鑑賞することができました。また、利休の最晩年の書状や等伯作と伝わる「利休」の肖像画など充実した展示に圧倒されました。
 平成館から本館へと移動する頃には午後8時を回っていました。学生時代に足しげく通った博物館ですが、夜の鑑賞はとても新鮮でした。

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ライトアップされた東京国立博物館・表慶館

posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 17:00| 日記

2017年05月09日

リリーの友達

 冬の終わり頃から庭にオスのノラ猫が姿を見せるようになりました。人なつっこくリリーとの相性も悪くないので、「武蔵」と命名し時々おやつをあげています。リリーは武蔵の存在よりおやつが気になるのか、早朝から庭を眺めて友達の訪問を待っています。

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posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 12:24| リリー

2017年05月08日

村の結婚式

 第3回茅ヶ崎展まで3週間余りとなりました。
 ラツコヴィッチは故郷・バティンスカ村の結婚式を数多く描いていますが、晩年の小さな作品を今回初めて展示します。はにかむような新郎新婦の表情が、若き日のラツコヴィッチ夫妻と重なります。

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posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 11:41| クロアチア便り

2017年05月07日

初夏の庭

 我が家の小さな庭でも季節は春から初夏へと移っています。
 タケノコとの相性抜群で、春の食卓を盛り上げてくれた木の芽は青々と茂り「御用
はありませんか。」と、言っているかのようです。
 冬の間土の中を動き回っていたモグラたちは影を潜め、お隣の庭では今年初めての
カエルが誕生しました。モグラの影響があるのでは、と心配していたミョウガは今年
も真っすぐに芽を伸ばし始めました。

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posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 21:03| 日記