2014年06月26日

おもてなしコーヒー

 ザグレブ郊外にあるラツコヴィッチ氏のアトリエは、国内外のお客様で賑わっていました。日本からは、指揮者の大野和士さん、画家の原田泰治さんを始め、たくさんの芸術家が訪れました。
 お客様が席に着くとラツコヴィッチ氏は必ず近くのカフェに走り、生クリーム入りのエスプレッソコーヒー(カフェ・サ・シュラーゴム)をお盆に乗せて戻ってきました。その時の笑顔とコーヒーのとろけるような甘さが懐かしくて我が家でも時々再現しています。

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2014年05月23日

満開のりんごの花

 かつて函館に住んでいた5年間、何度も通いスケッチさせてもらったリンゴ園「奥村みのる園」を訪ねました。この日は例年に比べ2週間も早い開花、しかも満開の畑を歩くという幸運に恵まれました。
 りんごは5個から6個の花をつけますが、大きくて美味しい実に育ってもらうために真ん中の花だけを残し周りの花は摘み取ります。園の奥さんとおしゃべりをしながらも手は自然に動き、足元は摘み取られたばかりのピンク花でいっぱいになりました。

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posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 11:57| ラツコビッチの風景

ローカル線に乗って七飯へ

初めて電車を使って七飯を目指しました。
車窓の田園風景は、クロアチア・ナイーブアートの発祥の地フレビネ村に行く途中で見た新緑と同じでした。
 函館を出て五稜郭、桔梗、大中山を経て20分で終点の七飯に着きました。
 駅に降り立ったのは私一人、目の前で待機していたタクシーに乗って懐かしい「みのる園」に向かいました。

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posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 11:51| ラツコビッチの風景

12年ぶりの函館・七飯町の旅

 5月12日から17日まで函館と七飯町を旅しました。
 今回の宿グランドホテルは、ラツコヴィッチファンで先日の柏展に駆けつけて下さったSさんの家から徒歩7・8分のところにありました。
 13日の午後Sさんのお宅を訪ねました。額装した絵葉書を飾ったことから始まった、ご自慢の玄関ギャラリーを拝見するためです。日中はガラスを通して道行く人に見て頂けるようになっています。

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2013年10月29日

「森と風のがっこう」で見つけたラツコヴィッチの風景

 岩手県葛巻町の「岩手子ども環境研究所・森と風のがっこう」に行ってきました。
 今月初め、NHKのラジオ深夜便に「森と風のがっこう」の代表吉成信夫氏が登場しました。子どもの居場所作り、自然エネルギーと地域資源の再利用、人とアートと関わり・・・などについてしなやかに語る吉成氏に魅了された私は、その日のうちにメールで問い合わせをし葛巻町に行くことを決めました。
 台風27号が本州に迫っていた23日、初めての岩手の旅が実現しました。
 新幹線の沼宮内(ぬまくない)駅で研究所のスタッフの方が出迎えてくれました。
 駅を出発して美しい紅葉の中を車で約40分、アニメ「千と千尋の神隠し」そっくりなトンネルを抜けると研究所に続く道が見えてきました。
 廃校を利用した「森と風のがっこう」は北欧を思わせる美しい森に囲まれていました。山の水をたたえて流れる川のせせらぎ、かつて分校の子どもたちが図書室として利用していた青い車掌車、夏にさまざまなべりーが実る「食べられる校庭」など・・・どれも童話の世界そのものでした。
 漆喰仕上げの土壁に囲まれたエコキャビンに荷物をおろし向かいの鶏舎を覗くと、筋肉もりもりの鶏たちが脱兎のごとくこちらに向かって走ってきました。その表情はまるで恐竜の様に迫力があり、創作意欲をかきたてられました。
 「森のキッチン」の脇を通り木の橋を渡ると、そこは子どもたちに大人気の「ポランの森」。柔らかな落ち葉の道が心地よく、風に揺れる木々の梢を見上げながらラツコヴィッチの描いた樹木に思いを馳せました。
 薪ストーブのおかげで快適な一夜を過ごし、翌日はフレビネ村の朝のように鶏の声で目覚めました。
「朝を告げ、お客さんを一番先に迎えてくれる鶏は村人にとって大切な存在なんだよ。」というラツコヴィッチ氏の言葉を思い出しました。

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「森と風のがっこう」
http://www.morikaze.org/

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