岩手県葛巻町の「岩手子ども環境研究所・森と風のがっこう」に行ってきました。
今月初め、NHKのラジオ深夜便に「森と風のがっこう」の代表吉成信夫氏が登場しました。子どもの居場所作り、自然エネルギーと地域資源の再利用、人とアートと関わり・・・などについてしなやかに語る吉成氏に魅了された私は、その日のうちにメールで問い合わせをし葛巻町に行くことを決めました。
台風27号が本州に迫っていた23日、初めての岩手の旅が実現しました。
新幹線の沼宮内(ぬまくない)駅で研究所のスタッフの方が出迎えてくれました。
駅を出発して美しい紅葉の中を車で約40分、アニメ「千と千尋の神隠し」そっくりなトンネルを抜けると研究所に続く道が見えてきました。
廃校を利用した「森と風のがっこう」は北欧を思わせる美しい森に囲まれていました。山の水をたたえて流れる川のせせらぎ、かつて分校の子どもたちが図書室として利用していた青い車掌車、夏にさまざまなべりーが実る「食べられる校庭」など・・・どれも童話の世界そのものでした。
漆喰仕上げの土壁に囲まれたエコキャビンに荷物をおろし向かいの鶏舎を覗くと、筋肉もりもりの鶏たちが脱兎のごとくこちらに向かって走ってきました。その表情はまるで恐竜の様に迫力があり、創作意欲をかきたてられました。
「森のキッチン」の脇を通り木の橋を渡ると、そこは子どもたちに大人気の「ポランの森」。柔らかな落ち葉の道が心地よく、風に揺れる木々の梢を見上げながらラツコヴィッチの描いた樹木に思いを馳せました。
薪ストーブのおかげで快適な一夜を過ごし、翌日はフレビネ村の朝のように鶏の声で目覚めました。
「朝を告げ、お客さんを一番先に迎えてくれる鶏は村人にとって大切な存在なんだよ。」というラツコヴィッチ氏の言葉を思い出しました。









「森と風のがっこう」
http://www.morikaze.org/
posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 22:32|
ラツコビッチの風景