2018年04月27日

チャペック兄弟と子どもの世界展

 中欧チェコの芸術家チャペック兄弟の作品展が開催されている松濤美術館を訪ねました。兄ヨゼフが描いた子どもの愛らしい表情とその姿に心惹かれながらも、2人が生きた20世紀初頭から第2次大戦終結までの激動の時代を思うと胸にこみ上げるものがありました。
 この展覧会を通して、キュビズムの画家として多くの作品を制作したヨゼフと当時の不安定な社会においても文筆家として活躍した弟カレルのメッセージを、私なりに受け止めることが出来ました。
 また、2人が描いたこいぬと猫のドゥローイングは、ラツコヴィッチ氏のペン画に通ずるものがあるように思いました。そして、ザグレブ美術大学の研究生だった私のデッサンを見て「一本の線でモデルの形をとらえなさい。」と仰ったラツコヴィッチ氏の言葉を思い出しました。

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posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 23:25| ラツコヴィッチ氏の思い出

2016年12月15日

クロアチアの冬(3)

 アルバムを整理していましたら、ハンズロフスキー氏とラツコヴィッチ氏が談笑している懐かしい写真が出てきました。
 シャッターを切ったのは私。
 こんな風にお二人を眺め、早口のクロアチア語を耳にするのはとても贅沢な時間でした。

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2014年07月25日

アトリエの玄関の鍵がかかっていた日

 1989年当時、アトリエの玄関はいつも施錠されていなくて「どなたもウエルカム」でした。もちろん然るべき方々はアポイントメントを取っていらっしゃいましたが。
 1年中来客が絶えなかったアトリエでは落ち着いて制作に打ち込めないので、大きな作品は朝か夜の制作が多かったと思います。そんなラツコヴィッチ氏が一日中施錠して制作していた作品がありました。それがオリンピック委員会のために制作された「クロアチアのオリンピック」です。
 完成後アトリエで見せてもらった時の、氏の安堵した表情を今でも思い出すことがあります。

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posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 14:13| ラツコヴィッチ氏の思い出

アトリエの猫達

 ラツコヴィッチ氏の生涯の友と言ってよい生き物は猫です。作品の中にはあまり登場しませんでしたが、アトリエにはいつも3・4匹の猫が同居していました。陶器で出来ていた暖房や本箱の上、作品を下敷きにして眠っていることもありました。。『ここの猫達は主人より偉いんだな。」と、お客さん。
 また、出入り自由な猫たちはアトリエを訪ねるお客さんをフェンスや玄関に続く階段の途中で出迎えていました。

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posted by ラツコヴィッチ・アート・ジャパン at 14:11| ラツコヴィッチ氏の思い出